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二次創作小説・主にカカイル
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カカシ×イルカ(♂/♂)
全7回。
暴走気味なカカシのらぶこめ。


+ + + + + + + + + +
 止められなかった。

 咎める声音を聞きたくなくて、もの云いたげに開かれた唇を塞ぐ。
 そのまま深く接吻ると、組み敷いた躰に緊張が走った。
 抗おうとするイルカの四肢をねじ伏せるのは容易く、初めて味わう肌はあまりにも甘く、衝動にまかせた行為を止めることが出来なかった。
 身の内を突き上げるような欲に駆られて、反らされた喉元に食いつき、しなやかな筋肉の陰りを指先でなぞる。
 貪るようなカカシの仕業に、いつしかイルカの抵抗は失せ、ただ身を強ばらせているばかりになった。
 ふと、頑なに乱れぬイルカの吐息が微かに震え、その面を覗き込んだカカシは息を呑んだ。
 貌を背けるようにして空を睨む、気丈な眸が濡れている。
 イルカは泣いていた。
 声もなく。

 全身から音を立てて血が引いてゆく気がした。
 弾かれたように身を起こしたカカシの、急速に熱の失せた肉体が思考を取り戻す。自分のしでかしたことを把握した途端、背筋が粟立った。
 ―――馬鹿か、俺は。
 まさに的確な自己評価を下しながら、カカシは深い悔恨に沈む。
 誰よりも大切なひとが泣いている。
 否、泣かせてしまったのだ。
 自ら犯した過ちを悔やみながらも、イルカの頬を伝う涙を止めたくて、おずおずと伸ばした手は拳で払いのけられた。
「イルカ先生……」
 刹那、向けられた一瞥の烈しさに、再び触れることも叶わず。
「……あんた、誰なんだ」
 低く吐き捨てられた言葉の、意味するところを見出せない。
 呆然とベッドに座り込んでいるカカシから貌を背け、あらぬ方を睨んだまま、イルカは抑揚のない声を紡ぎ出す。
「俺は、こんな下らない真似をする上忍なんか、ひとりも知りません………あんたは、誰なんですか」
 痛烈だった。
 イルカの信頼を裏切った男は〈はたけカカシ〉ではないと、暗に存在すら否定され、カカシは返す言葉もなくイルカの怒りを思う。
 生来、心根の優しいイルカが、これほど厳しく人を拒絶するなど、実際に目にしていなければ信じられない。
 酷いことを言わせている、と思った。
 責められることよりも、それほどにイルカを傷つけた事実が痛くて、カカシは項垂れ唇を噛み締める。
 過ちを償う術もなく、愚かな自分が恨めしく。
 居たたまれなさにこの場を逃げ出したいくらいだが、そんなことをすれば間違いなく、イルカは二度とカカシを顧みようとはしないだろう。
 ほんの数日、会えないだけで辛いというのに、イルカと別れて正気を保てるものかと、かなり情けない予感を抱いて、カカシは頭を上げた。
 ―――せめて。
 涙の跡を見つめる視線に気づいてか、イルカは面を強ばらせ、カカシを睨みつけながら半身を起こす。
 その眼差しに拒まれるのは、失うのも同然。
「イルカ先生」
 必死の思いで呼びかける声にも、いらえはなく。
 イルカは手の甲で乱暴に涙を拭って、苛立たしげに云う。
「悔し涙じゃないですから。里一番の忍が、こんな恥知らずかと思うと情けなくて」
 容赦ない追い打ちに、カカシは辛辣という単語を正しく理解した。
 イルカの忿りに怯みながらも、
「……ごめんなさい」
 云って、深々と頭を下げる。
「聞きたくありません」
 すげない返答は承知の上で、許されるとは思わなかったが、できれば許されたいとも思うほどにはイルカに執着していた。
 恥も外聞もない。
「本当に酷いことをして、ごめんなさい。もうしません」
「聞きたくないって云ってるでしょう」
「ごめんなさい」
「うるさい…っ…」
 ぱたりと落ちてきた滴が、シーツに染みをつくる。
「え?」
 驚きにもたげかけた頭を強く押さえ込まれ、カカシの顔はベッドに埋まった。
「畜生………勝手なことばっかり、云いやがって……」
 罵る口調とは裏腹に、イルカの両手が震えていると気づいて、力任せに躰を起こした。
 向かい合わせに座り込み、俯いているイルカの表情は、長い前髪に隠れて見えない。
 つよくカカシの髪を握る両手だけが、小刻みに震えている。
「何でも思い通りにして、俺のっ……俺の気持ちなんか…置き去りじゃないか」
 くぐもった小さな声が、悲鳴のように聞こえた。
「ごめんね………俺に抱かれるのが、そんなに嫌だった?」
 宥めるように囁きながら、悲しくて惨めで、云えない思いをカカシは呑み込む。
 泣きたいのはこっちの方だよ、と。


〈続〉



2002/10/08〜2002/10/13
2002/12/08:改稿
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あああ!!
つ、続きをください!

これが6話目だから、あと1話なのですよね・・・・・・あ、あと10話くらい続きを読みたいです!!!

これは、どうなっちゃうのでしょう!
私としてはハッピーエンドで終わって欲しいですが!
5話くらいから胸がキューっと締め付けられています。あまりの絞め具合に、このままクッと逝ってしまいそうです・・・!

だってイルカ先生が泣いてる!
俺の気持ち置き去りって、どゆこと!
カカシ先生、あなたまで泣かないでね?!

あああ、早く続きが読みたいです!!
どうぞよろしくお願いします!!!
カモシィ URL 2006/03/27(Mon) 編集
>カモシィさん
いらっしゃいませ!
嬉しくなるようなご感想ありがとうございます。
カカシをじたばたさせたり、ついイルカを泣かせてしまったりしましたが、これは短めの話なので、あと一話でさらっと終わります。
ここまで読んでくれた方に納得していただける終わり方ならいいのですが……そこが気がかりで私も胸がキューーーって感じです(笑)

最終話は明日にでもアップしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
gedoh URL 2006/03/27(Mon) 編集
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